介護の現場で大切にしたいことのひとつが、「その人らしさ」を守ることです。
でも、それってどういうことでしょう?そして、それを実現するにはどうしたらいいのでしょうか。
私は最近、こう思うようになりました。
「その人らしさ」を支えるには、まず自分自身を大切にすることが出発点だと。
小さな「できた」を見つける
介護の仕事って、毎日が忙しくて、気づくと自分のことは後回しになっていたりしませんか?
「もっとこうできたらよかったのに」と反省ばかりして、できたことには目を向けられなかったり。
でも、たとえば…
- 朝、笑顔で「おはようございます」と言えた
- 利用者さんの目を見て「大丈夫ですよ」と声をかけられた
- 忙しい中でも、誰かの話をじっくり聴けた
そんなふうに、ほんの些細なことでも「今日の私、よくやったね」と自分に言ってあげること。
それが、自分を大切にするということなんじゃないかと思います。
仲間と褒め合い、支え合うこと
自分を責めすぎないこと。そしてもうひとつ大事なのが、一緒に働く仲間の存在です。
介護はチームで行う仕事。だからこそ、仲間と「助け合い、褒め合う」ことが本当に力になります。
「さっきの対応、よかったね」
「気づいてくれて助かったよ」
そんなひとことが、疲れた心にじんわりと染みることってありますよね。
支え合える関係があると、自分も自然とやさしくなれるし、利用者さんにもゆとりをもって関われるようになります。
自分らしく働けるから、「その人らしさ」が見える
「その人らしさ」は、日常の中の何気ない場面にあらわれるもの。
こだわりや習慣、ふとしたしぐさや言葉の選び方。
それに気づくためには、自分自身が「自分らしく」いられることが大事だと思うのです。
だから、まずは今日の自分に「ありがとう」と言ってみましょう。
そして、そばにいる仲間にも「いつもありがとう」と伝えてみましょう。
おわりに
介護は人と人が向き合う仕事。
だからこそ、自分のことも、仲間のことも、そして利用者さんのことも大切にするというまっすぐな気持ちを持ち続けたいなと思います。
今日も、たくさんの「その人らしさ」に出会えますように。
そして何より、今日の私も、よくがんばったよ。ありがとう。
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