まず、トイレから。

今日、夫がつくった建具をお客様のもとへ納めに行きました。
一般のご家庭。いくつかのドアを交換するご依頼でした。

その中で、まず一番に取りかかったのは――トイレのドア。

「先にトイレのドアやっとくよ。今、トイレ大丈夫?」
そんな声かけから、作業が始まります。

他にも交換する建具はあったけれど、真っ先にトイレを選んだのには理由があります。

ドアがない状態では、トイレを使うのも落ち着かないもの。
だからこそ、一番に仕上げておく。
そんな気遣いが、夫の中ではもう自然なことになっています。

建具を作って終わりではなく、
それが納まる先の暮らしにまで、思いを巡らせる。
住む人の目線に立って、順番を考え、声をかけて作業を進める。

今日もまた、静かに、でも確かに、
暮らしの中にそっと寄り添う一枚が納まりました。

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