「おがくず」と聞くと、重くて、粗くて、木の切れ端みたいなものを想像する方もいるかもしれません。
でも、わが家で扱っているおがくずは、ふんわり軽い。
その理由を、最近夫に聞いてみました。
扱っている木は、ヒノキだけじゃない
うちで扱っている木材は、ヒノキの他にも、杉、スプルス、ヒバ、松など。
種類によって香りや手触りも違います。
おがくずにしてしまえば見分けがつきにくいけれど、作業をしている人たちは、それぞれの木の性格をちゃんと知っている。
2〜3年、しっかり「寝かせた木材」
おがくずが軽い理由。
それは、木材を2〜3年しっかり寝かせて乾燥させているから。
時間をかけてじっくり乾かした木材は、水分が抜けていてとても軽い。
加工もしやすく、燃えやすく、そして香りもやさしい。
まるで、人間もゆっくり休んだあとは軽くなるみたいに、木も時間をかけて整えているのだなと思いました。
おがくずの中にある、暮らしの時間
おがくずを見るとき、
ただの“木くず”ではなくて、時間をかけて育てられた素材の、その最後のひと呼吸のようにも感じています。
ふわっと手にのる軽さは、
山から、工場から、職人たちの手から、そっと届いた贈りもののようです。
2〜3年かけて乾かした木から生まれた、おがくずのやわらかさ。
おがくずは、ただのクズじゃない。

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