介護の現場で大切にしている「雑談力」──それは心をつなぐ力

こんにちは。りょうこです。

今日は、介護の仕事をしていて「これ、大事だなぁ」といつも思っていることのひとつ、“雑談力”について書いてみようと思います。

「雑談」って、ただのおしゃべり?

介護の現場では、利用者さんとの会話がとても大切です。
でも、それは“業務的な声かけ”だけでは足りません。
ごはんの配膳中、着替えのとき、トイレ誘導のタイミング──そんなちょっとした時間に交わす「雑談」が、心を近づけるきっかけになるんです。

たとえば…

  • 「あら、今日の服、よくお似合いですね」
  • 「昨日のテレビ、見ました?」
  • 「このお菓子、懐かしい味ですね」

そんな何気ない一言から、ふっと笑顔がこぼれて、「あなたと話すの、好きよ」と言っていただけることがあります。

観察して、想像して、話しかける

雑談って、ただ話すだけじゃないんです。
お部屋の中に飾ってある写真。
持っているハンカチの柄。
少し寂しそうな表情──

そういった小さな「気配」に気づいて、そっと声をかけてみる。
「その写真、どこか旅行されたんですか?」と聞いたら、「若いころ、主人と行った場所なの」と嬉しそうに話してくださった方もいました。

それ以来、その方とは「写真談義」が続くようになりました。

雑談は信頼をつくるもの

不思議なんですが、普段からよく話している方ほど、介助のときもスムーズです。
「〇〇さんが言うなら、やってみるよ」
そんなふうに信じていただけるのは、たぶん日ごろの雑談のおかげ。

会話があるから、体調の変化にも気づきやすくなるし、「いつもと違うな」と感じたときの対応も早くできるんです。

そして、自分の心も救われる

ある日、「今日も来てくれてありがとうね」と言われて、思わず涙が出そうになったことがありました。
疲れていたけど、その一言で心がふわっと軽くなって。

雑談って、利用者さんのためだけじゃなくて、自分の心もあたためてくれるんだなぁと実感しました。

おわりに

介護の現場で「雑談力」ってすごく大切。
それはただのおしゃべりじゃなくて、「信頼」をつくる会話。
そして「安心」を届ける時間なんです。

今日もどこかで、利用者さんとの何気ない会話のなかに、小さな笑顔が生まれていますように。

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