
「ベッドの足の下、これを敷こうと思う」
旦那が突然そう言った。
新しく買ったばかりのベッド。
まだピカピカで、どこにも傷なんてない。
だけどフローリングに直接置いていたら、
そのうち跡がつくかもしれない。
重みが集中して、床がへこむかもしれない。
そう思って、ひのきの木材を使い用意してくれた。
角もきれいに面取りされていて、
手のひらにすっとなじむ、やさしい形。
「目立たないけど、床も守れるし、通気性もよくなるから」
そんな風に、何でもないことのように言う。
でも私は思った。
新しいものを一緒に大事にしようとすることって、
とてもあたたかいことだなって。
派手じゃなくていい。
静かに、そっと、暮らしを守ってくれる。
その手の仕事が、今日のありがとう。
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