晦日のルーティンと、パソコンと、私の歩み

今日は月に一度の「晦日(みそか)」。
建具屋の我が家では、毎月この日が給料日です。

まだ嫁に来たばかりの頃、給料は封筒に現金で手渡し。
義母がカレンダーの裏の白い面を使って、手書きで名前を書いてくれた明細書は、今思えばとてもフレンドリーで、家庭的で。
でも当時の私は、そのやり方に驚きました。

義母のやり方を尊重しながらも、少しずつ自分なりのやり方に変えていこうと、私は夫にパソコンを買ってもらいました。
慣れない手つきでキーボードに触れ、ユーチューブの動画を何度も再生して、エクセルやワードの使い方を覚えました。
どうやって明細書を作るのか、封筒に印刷するにはどうしたらいいのか——
毎日のように繰り返し学び、少しずつ形になっていったのです。

そんなある日、銀行の窓口で「自宅のパソコンから振込できますよ」と勧められました。
家族と相談して、挑戦することに。
でも最初はまったく分からず、サポートデスクに何度も電話。
間違えたらどうしようと、心臓はバクバク、手には汗…。
それでも少しずつ慣れて、今では落ち着いて振込ができるようになりました。

給料明細も、封筒の印刷も、自分でできるようになった。
取引先への振込も毎月のルーティンになりました。
あの頃の自分に「よくがんばったね」と声をかけてあげたいです。

建具屋を陰で支えるお金の仕事。
それは、信用にもつながる大切な役目です。
だからこそ、初心を忘れず、丁寧に、誠実に。
これからも続けていこうと思っています。

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