短気だけど、まあまあ仲良くやってます

夫は、短気でちょっと不器用な人だ。

こっちが普通に返事したつもりでも、
「なんだよ、その言い方」とムスッとする。
でもそのあと、しばらくすると、何事もなかったように
そっと近くに寄ってくる。

怒ったかと思えば、気づけばこっちをチラチラ見ながら、
「お菓子食べる?」なんて言ってくる。
まるで、拗ねた子どもが仲直りのタイミングを探してるみたい。

そういうところが、なんだか憎めない。

言葉にはしないけど、たぶん「ごめんね」のかわりなんだろうな。
「仲直りしようよ」って、行動で伝えてくる人。
素直じゃないけど、ちゃんと優しさを持っている。

先日も、「東京の恋人」というお菓子を不意に渡してくれた。
なんの前触れもなく、「はい」と差し出されたその箱に、
ちょっと笑ってしまった。

たぶん、私のことを見ていてくれたんだろうな。
言葉はないけど、そういうやさしさが、ふっとある。

そういうところも、私はちゃんと見ている。
そして、たぶん向こうも、私のそういうところをわかってる。

夫婦って、そういうふうにできていくものなのかもしれない。
いちいち言葉にしなくても、
なんとなく、お互いのペースで、まあまあ仲良くやっていける。

今日もまた、そんな日だった。

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