「うんまいのができたから」

〜義父からの朝どれ便〜

「りょうこ、うんまいのができたから食べてみて。」

そう言って、義父が手渡してくれたのは、
つやつやのナス、みずみずしいきゅうり、
そしてコロンと可愛い新じゃがいもに、穂先のきれいなアスパラガス。

家庭菜園で義父が育てたばかりの朝どれ野菜たち。
土の香りと、朝の光をまとったような生命力にあふれていて、
手のひらからじんわりと、ありがたさが伝わってくる。


今日は、いただいた野菜が主役の献立

  • ナスの焼きびたし
     皮に切り込みを入れて、香ばしく焼き、めんつゆとおろししょうがでさっぱり。
  • きゅうりの塩もみ
     乱切りにして塩で軽くもみ、ごま油と白ごまで風味をプラス。
  • 新じゃがの甘辛煮
     皮つきのまま、砂糖・醤油・みりんでコトコト煮るだけ。
  • アスパラのバター炒め
     さっと下ゆでしてから、塩こしょうとバターで炒めてシンプルに。

どれも手間はかけずに、素材の味を生かすことを大切に。
口に入れるたび、野菜そのものの力強い美味しさが感じられて、思わず笑顔に。


「ありがとう」を、ひと皿に

義父が汗を流して育てた野菜たち。
それを料理して、食卓に並べて、一緒に味わう時間。
何気ない日常の中にある、じんわりとした「しあわせ」がここにある。

「うんまいのができた」と笑って手渡してくれた野菜たちに、
私は心から「ほんとにうんまいです」と返したい。

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