こんにちは、おがくずりょうこです。
ある夕方、家のテーブルに、段ボール箱が置かれていました。
中身は、高知県津野町産の山うど。
特産品のラベルがついた、立派な3パック。
「これ、買ってきたよ」
夫が、嬉しそうな笑顔で見せてくれました。

3パックって、ふたりで食べるには、ちょっと多い。
1本は、お裾分けしました。
喜んでくれて、わたしも嬉しい。
残りの2本を、わたしの台所で、料理することになりました。
机にぽんと置かれた山うどを前に、
わたしの正直な気持ちは——
「うわぁ、ありがとう。でも、これ、どうしたら……?」
山うど、だいぶ前に何度か作ったことはあるけれど、
もうすっかり、扱い方を忘れていました。
白い茎と、緑の葉先。
どこから手をつければいいんだろう。
実は、うどには、ちょっとした思い出があります。
夫の母が、畑でうどを育てて、美味しく料理する人でした。
夫は、その味が大好きでした。
でも、わたしは畑もできないし、
お義母さんみたいに料理できる自信もなかった。
だから、うどは、わたしのなかで、
「ちょっと手に余るもの」でした。
今回買ってきたのは「山うど」で、畑のうどとは少し違うけれど、
それでも「うど」と聞くと、思い出の味がふっと浮かびます。
正直、ほんの少しだけ、戸惑いもありました。
でも今は、AIという、頼れる存在がいる。
「これ、どうしたら?」と聞ける場所がある。
困ったわたしは、AIに聞きました。
わたしが普段から愛用している、Claude Code(クロードコード)というAIです。
わたしの「困った」を、いつでも聞いてくれる存在です。
「山うどってどうしたらいい?」
すると、AIは丁寧に教えてくれました。
◆ 下処理 ◆
- まず、葉と茎を分ける
- 茎の皮は、思い切って厚めに剥く
(皮に苦みがあるので、ためらわず厚く) - 切ったらすぐ、酢水(水500ml+酢小さじ1)に5〜10分つける
- 水気を切ったら、調理スタート

「これだけでいいの?」と思うほど、シンプル。
本を開いたり、ネットで何度も検索したり、
そういう手間が、いらないのです。
特に印象的だったのは、ぜんぶ「具体的」だったこと。
「皮は、ためらわず厚く剥いて」
「酢水は、水500ml+酢小さじ1」
「漬けるのは、5〜10分」
「だいたい」じゃなくて、ちゃんと数字で教えてくれる。
本を何ページもめくらなくても、一発で「これくらい」と答えてくれる。
それが、本当に助かりました。
教わったとおりに、皮を厚めに剥いて、酢水につけました。
最初は「こんなに剥いて大丈夫?」と思うほど。
でも、食べてみたら、苦みが少なくて、シャキシャキ。
教わってよかった、と思いました。
そのあいだに、酢味噌を作りました。
◆ 酢味噌の分量(山うど1本分・目安) ◆
- 味噌 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 酢 大さじ1
- みりん 大さじ1(なくてもOK)
ボウルに、ぜんぶ入れて、よく混ぜるだけ。
最初は2本ぜんぶを酢味噌で和えるつもりだったので、
分量を倍にして作りました。

水気を切った山うどに、酢味噌を絡めて——
完成した一品は、
ほんのり苦くて、甘酸っぱくて、
シャキシャキしていて、春の味でした。

家にやってきた山うどが、
わたしの台所で、ちゃんと一品になりました。
でも、和えはじめたところで、ふと思い直しました。
「全部混ぜると、保存しにくくなるかもしれない」と。
そこで、1本分は酢味噌に混ぜずに、
タッパーに入れて、酢水(水500ml+酢小さじ1)に漬けて冷蔵庫へ。
山うどが浸かるくらいの量で、1〜2日もちます。
食べるたびに、酢味噌をちょっとつけて——。
そういう食べ方もいいかな、と思って。
明日も、また楽しめるように。
そのぶん、酢味噌が少し余りました。
試しに、ゆでキャベツにつけてみたら、これがまた美味しい。
わたしは台所のなかで、
ちょっと得意げな気持ちで、それを発見しました。
クロードコードがいてくれたから、なんとかなった。
そう思いました。
でも、面白いのは、
AIは、わたしの代わりに料理をしてくれるわけじゃない、ということ。
「皮を厚く剥いて」と教えてくれるけれど、
実際に剥くのはわたしです。
「酢味噌は混ぜるだけ」と教えてくれるけれど、
ボウルを洗って、量って、混ぜるのはわたしです。
便利すぎず、頼りすぎず、ちょうどいい距離感。
「これ、どうしたら?」と聞ける場所があるって、
それだけで、ずいぶん心が軽くなる。
そんな夜の、ちいさな発見でした。
もちろん、思い出の味と、まったく同じにはならないかもしれない。
でも、それでよかった。
わたしには、わたしのつくり方がある、
そう思える夜になりました。
夫が、一口食べて、「美味しい」と言ってくれた。
それが、なにより嬉しい夜でした。
家の食卓に、春の味がひとつ加わった夜。
「美味しかったね」って、笑える夜は、
やっぱり、いい夜です。

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