私のままで生きていい

私のままで、生きていい

こんにちは。「おがくず日和」に来てくださって、ありがとうございます。


「次の跡取りがいない」と酔った義父がつぶやいたとき、
私は、うまく笑うことができませんでした。

自分ではない誰かの期待や価値観に、
自分の存在が測られるような言葉は、
どれだけ時間が経っても、やっぱり胸が痛みます。


病気を経験し、
子どもをもたないという選択ではなく、
もてないという現実に向き合わざるを得なかったこと。

それを説明することも、
共感してもらうことも、
なかなかできないまま、今日まで来ました。


家族にとって、私は「申し訳ない存在」なのだろうか。
ふとそんな風に感じてしまう日も、何度もありました。

でも。

それでも。

私は、私のままで、
毎日を懸命に生きてきました。


誰かのために動き、
誰かの気持ちを受けとめ、
そっと優しさを置いていくような日々。

それは、誰にも見えないかもしれないけれど、
確かにここにあった、私の歩みです。


周りの声がまぶしくて苦しいときもあります。
「子どもがいてこそ」や「家族とはこうあるべき」
そんな枠の中に、入りきれなかった私は、
何度も立ち止まって、自分の形を問い続けました。

でも最近、少しだけ思えるようになってきました。

私は私のままで、生きていいんだ、って。


無理に前向きにならなくてもいい。
無理にわかってもらわなくてもいい。
わからないままでも、傷ついたままでも、
それでも、私は生きている。


今日も、やさしさを使い切った夜に、
「よくやったね」「えらかったね」と
小さな声で自分に言ってあげたい。

あしたもまた、
このままの私で、生きていこうと思います。


🍃あとがき

もしも、どこかで同じように
痛みを抱えながら生きている人がいたなら、
「あなたも、あなたのままで大丈夫だよ」
そうそっと伝えたいです。

誰にも言えなかった気持ちを、
こうして少しずつ言葉にできる場所があってよかった。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。

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